この記事では、『トマス・アクィナスの名言』を厳選して紹介しています。
トマス・アクィナスの名言には「人の思考がどんな努力をしても、たった一匹のハエの本質さえ語りきることはできない」や「私たちが愛するものこそが、私たちが何者であるかを示している」など、心に響く名言が多数あります。
イタリアのスコラ学者・神学者で、中世後期最大の哲学者として、後世の存在論・認識論、カトリック神学の発展に多大な影響を与えた、トマス・アクィナスの名言をご堪能ください。
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目次
トマス・アクィナスはどんな人物？
名前：トマス・アクィナス（Thomas Aquinas）
誕生：1225年
没年：1274年
国籍：イタリア
職業：哲学者・スコラ学者・神学者
名言：「人の思考がどんな努力をしても、たった一匹のハエの本質さえ語りきることはできない」「私たちが愛するものこそが、私たちが何者であるかを示している」など
トマス・アクィナスはイタリアの哲学者・スコラ学者・神学者で、ドミニコ会士。アルベルトゥス＝マグヌスに師事。聖トマスとも呼ばれています。
「恩寵は自然を完成させる」というテーゼから、アリストテレス哲学とキリスト教神学との結合、信仰と理性の調和を図りました。
中世後期最大の哲学者として、後世の存在論・認識論、カトリック神学の発展に大きな影響を与えました。
トマス・アクィナスの著作には「神学大全」「在るものと本質について」「君主の統治について」などがあります。
トマス・アクィナスの名言28選【心に響く名言｜愛・幸福・徳・理性・信仰】
ここからは、トマス・アクィナスの名言を厳選して紹介していきます。
愛は、知の後に生まれる。
トマス・アクィナスの名言
幸福は徳の報酬ではなく、徳そのものである。
トマス・アクィナスの名言
誰かを愛することは、その人に幸福になってもらいたいと願うことである。
トマス・アクィナスの名言
人間の精神は、思考を通してのみ真理を捉えることができる。
トマス・アクィナスの名言
人の思考がどんな努力をしても、たった一匹のハエの本質さえ語りきることはできない。
トマス・アクィナスの名言
私たちが愛するものこそが、私たちが何者であるかを示している。
トマス・アクィナスの名言
この途上の生において愛徳の増大にはいかなる意味での限界も定めることはできない。
トマス・アクィナスの名言
この地球上において、真の友情よりも大事なものなど何もない。
トマス・アクィナスの名言
節制という徳を身につけるからこそ得られる喜びがある。
トマス・アクィナスの名言
理性は、情念には太刀打ちできない。
トマス・アクィナスの名言
多くの人は、理性よりも感覚に従って生きているように見える。
トマス・アクィナスの名言
傲慢とは、自分を過大に評価することから生じる快楽である。
トマス・アクィナスの名言
理解しようとする努力こそが、徳の最初にして唯一の基礎である。
トマス・アクィナスの名言
どれほど時代が悪くとも、善人が生きられないことはない。
トマス・アクィナスの名言
信仰は見えないものに関わり、希望は手の届かないものに関わる。
トマス・アクィナスの名言
正しいことについての知識は、行為へと結びつかなければ無価値である。
トマス・アクィナスの名言
哀れみのない正義は冷酷である。しかし、正義のない哀れみは解体の母である
トマス・アクィナスの名言
物質は肉体のため、肉体は霊魂のため、人間は神のために存す。
トマス・アクィナスの名言
神とは全ての存在の原因であるがゆえに、神の実体は存在そのものである。
トマス・アクィナスの名言
恩寵は自然を完成させる。
トマス・アクィナスの名言
理性の完全な導きのもとに、自らの自由な同意によって生きる者だけが、真に自由である。
トマス・アクィナスの名言
最も高貴な事柄について得られるわずかな知識は、より低い事柄について得られるどれほど確かな知識よりも、なお望ましい。
トマス・アクィナスの名言
真理の探究には大きな努力が必要である。だからこそ、知を愛するがゆえにそれに身を投じようとする者は少ない。
トマス・アクィナスの名言
恐れは人間にとってあまりにも強い感情であり、それに支配されると、私たちの心から思いやりを追い出してしまう。
トマス・アクィナスの名言
人間には自由な選択がある。もしそうでなければ、助言も勧告も命令も禁止も、報いや罰も、すべて無意味になってしまう。
トマス・アクィナスの名言
物体としての天体は物体としての人間の身体には作用するが、非物体としての人間精神や意志には直接作用することはない。
トマス・アクィナスの名言
信者が信じなければならないことの中で、唯一の神が存在し給う現実こそ、第一に信じねばならないことである。
トマス・アクィナスの名言
私は思いやりの意味を知るよりも、それを実際に感じたい。また、私利を考えることなく、思いやりをもって行動できることを願っている。
トマス・アクィナスの名言
トマス・アクィナスの本・関連書籍を紹介
ここからは、トマス・アクィナスのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
トマス・アクィナスの本おすすめ①：精選 神学大全 徳論
精選 神学大全（1） 徳論 (岩波文庫青621-3)
『精選 神学大全 徳論』は、中世最大の神学者トマス・アクィナスが、人間の徳と倫理の体系を神学的に論じた書です。
信仰・希望・愛の神学的徳と、思慮・正義・勇気・節制の枢要徳を中心に、人間行為の目的や意志、理性との関係を精密に分析しています。
本書は、理性と信仰の調和を通じて善く生きる道を示す、キリスト教倫理思想の基礎を成す一冊です。
トマス・アクィナスの本おすすめ②：精選 神学大全 法論
精選 神学大全２ 法論 (岩波文庫 青621-4)
『精選 神学大全 法論』は、トマス・アクィナスが法の本質と役割を神学的・哲学的に体系化した書です。
永遠法・自然法・人定法・神法という四つの法の区分を通じ、法が理性に基づき人間を善へ導く秩序であることを論じています。
本書は、法と倫理、信仰と社会秩序の関係を深く理解するための中世思想の中核を成す一冊です。
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