
この記事では、『モンテスキューの名言』を厳選して紹介しています。
モンテスキューの名言には「多くの場合、成功は成功するまでの所要時間を知っているか否かにかかっている」や「愚か者は、まじめさを盾にする」など、心に響く名言が多数あります。
フランスの政治思想家・法学者で、主著「法の精神」を世に残し、アメリカ合衆国憲法やフランス革命に影響を与えた、モンテスキューの名言をご堪能ください。
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目次
モンテスキューはどんな人物?
名前:モンテスキュー(Charles de Secondat, Baron de Montesquieu)
誕生:1689年
没年:1755年
国籍:フランス
職業:政治思想家・法学者
名言:「多くの場合、成功は成功するまでの所要時間を知っているか否かにかかっている」「愚か者は、まじめさを盾にする」など
モンテスキューはフランスの政治思想家・法学者で、主著「法の精神」で歴史研究に実証的比較の方法を導入し、法律制度と自然的・社会的条件との関連を追求しました。
また、三権分立を説いて、アメリカ合衆国憲法やフランス革命に影響を与えました。
モンテスキューの著作には「ペルシア人の手紙」「ローマ人盛衰原因論」などもあります。
モンテスキューの名言26選【心に響く名言|三権分立・思想・主張】
ここからは、モンテスキューの名言を厳選して紹介していきます。
法とは、最も広い意味にとれば、事物の本性に由来する必然的な関係である。
モンテスキューの名言
自由とは、法の許す限りにおいて行動する権利である。
モンテスキューの名言
法の盾と正義の名を借りて行われることよりも残虐なものはない。
モンテスキューの名言
役に立たない法律は、必要な法律を弱める。
モンテスキューの名言
とても良い法律とは、時を得ないものだ。
モンテスキューの名言
制度を作るのは共和国の統領だが、後にはその制度が共和国の統領をつくる。
モンテスキューの名言
多くの場合、成功は成功するまでの所要時間を知っているか否かにかかっている。
モンテスキューの名言
世の中で成功を収めるには、馬鹿のように見せかけ、利口に行動することである。
モンテスキューの名言
偉大なことを成し遂げる人は、つねに大胆な冒険者である。
モンテスキューの名言
真に知的な人は、他の人が知識として有しているだけのことを、身体で感得している。
モンテスキューの名言
愚か者は、まじめさを盾にする。
モンテスキューの名言
少しを知るために、多くを学んでおかねばならぬ。
モンテスキューの名言
人間は考えることが少なければ少ないほど余計にしゃべる。
モンテスキューの名言
雄弁家はその深遠さにおいて足りないところを話の長さで補う。
モンテスキューの名言
自分で実行できることは、決して他人の手を煩わすな。
モンテスキューの名言
一時間の読書をもってしても和らげることのできない悩みの種に、私はお目にかかったことがない。
モンテスキューの名言
私たちは三つの教育を受ける。一つは両親から。もう一つは教師から。残りの一つは社会から教えられる。そしてこの三番目は、初めの二つの教えにすべて矛盾するものである。
モンテスキューの名言
人間は死を嘆くのではなく、誕生を嘆くべきだろう。
モンテスキューの名言
自然状態においては、人間は確かに平等の中に生れるが、そこにとどまることはできないであろう。
モンテスキューの名言
真に偉大な人間になるためには、人々の上に立つのではなく、彼らと共に立たなければならない。
モンテスキューの名言
才能とは、神からひそかに与えられ、しかも我々がそれとは知らずに明るみに出す、授かり物である。
モンテスキューの名言
ただ幸福になりたいと望むだけなら簡単だ。しかし他人よりも幸せになりたいというのならば、それは困難だ。我々は、他人はみんな実際以上に幸福だと思っているからだ。
モンテスキューの名言
国家の発展度は、人口の多さではなく、人民の自由度によって示される。
モンテスキューの名言
宗教を愛し、それを守っていくには、それを守らぬ者を憎んだり、迫害したりする必要はない。
モンテスキューの名言
恋愛は仕事のない人々の仕事である。
モンテスキューの名言
友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、お返しに大きな親切を期待する契約である。
モンテスキューの名言
モンテスキューの本・関連書籍を紹介
ここからは、モンテスキューのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
モンテスキューの本おすすめ①:法の精神 (上・中・下)

法の精神 上 (岩波文庫 白 5-1)

法の精神 中 (岩波文庫 白 5-2)

法の精神 下 (岩波文庫 白 5-3)
『法の精神 上・中・下』は、モンテスキューが近代社会における法と政治の原理を体系的に論じた大著です。
モンテスキューは自然環境や風土、歴史、社会構造が法のあり方を規定すると考え、各国に普遍的な法体系は存在せず、多様性を認めるべきと説きました。
特に三権分立の理論は権力の集中を防ぐ制度的基盤として近代民主主義に大きな影響を与えました。
本書は自由と秩序の両立を探る政治哲学の古典であり、近代法思想の原点を示すものです。
モンテスキューの本おすすめ②:ペルシア人の手紙

ペルシア人の手紙 (講談社学術文庫)
『ペルシア人の手紙』は、モンテスキューが異国の旅行者の視点を借りて、18世紀フランス社会を風刺的に描いた書簡体小説です。
ペルシア人ウズベクとリカが交わす手紙を通じ、専制政治や教会権威、宮廷社会の虚飾、風俗習慣を批判し、相対的な視点からヨーロッパ文明の矛盾を浮き彫りにしました。
異文化的まなざしを用いることで、自由や理性の価値を際立たせ、啓蒙思想の先駆的役割を果たした、社会批評文学の古典です。
モンテスキューの本おすすめ③:ローマ人盛衰原因論

ローマ人盛衰原因論 (岩波文庫 白 5-5)
『ローマ人盛衰原因論』は、モンテスキューがローマ帝国の興隆と衰退の要因を分析した歴史哲学的著作です。
モンテスキューはローマの繁栄を、市民の徳や軍事的規律、制度の強さに求め、一方で衰退を贅沢、権力集中、自由の喪失に見出しました。
歴史を道徳的教訓として読み解き、国家の盛衰を人間の徳性と制度設計に結びつける視点を提示しました。
本書は歴史研究と政治哲学を融合させた先駆的作品であり、近代歴史思想の源流を成す重要な著作です。
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