
この記事では、『太宰治の名言』を厳選して紹介しています。
太宰治の名言には「人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。」や「信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。」など、心に響く名言が多数あります。
日本の小説家で、屈折した罪悪意識を道化と笑いで包んだ作品を中心に、多くの名作を世に残した、太宰治の名言をご堪能ください。
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目次
太宰治はどんな人物?
名前:太宰治(だざい おさむ)
誕生:1909年
没年:1948年
国籍:日本(青森県生まれ)
職業:小説家
名言:「人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。」「信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。」など
太宰治は日本の小説家で、屈折した罪悪意識を道化と笑いで包んだ秀作が多いです。
青森県生まれの東大中退、本名は津島修治、第二次世界大戦後は虚無的・頽廃的な自画像を完成し、愛人と玉川上水に入水しました。
太宰治の著作には、「晩年」「虚構の彷徨」「斜陽」「人間失格」などがあります。
太宰治の名言39選【心に響く名言|人間・恋愛・生きる・死・優しさ・幸福】
ここからは、太宰治の名言を厳選して紹介していきます。
人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。
太宰治の名言
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。
太宰治の名言
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。
太宰治の名言
人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。
太宰治の名言
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。
太宰治の名言
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。
太宰治の名言
人間は不幸のどん底につき落とされ、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ。
太宰治の名言
私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。
太宰治の名言
恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。
太宰治の名言
幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。
太宰治の名言
弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。幸福に傷つけられる事もあるんです。
太宰治の名言
怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。
太宰治の名言
一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。
太宰治の名言
私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです。
太宰治の名言
笑われて、笑われて、つよくなる。
太宰治の名言
信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
太宰治の名言
愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。
太宰治の名言
てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。
太宰治の名言
信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
太宰治の名言
僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。
太宰治の名言
本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ。
太宰治の名言
不良とは、優しさの事ではないかしら。
太宰治の名言
大人とは、裏切られた青年の姿である。
太宰治の名言
理窟はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。
太宰治の名言
親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有るから子は育たぬのだ。
太宰治の名言
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。
太宰治の名言
駄目な男というものは、幸福を受け取るに当たってさえ、下手くそを極めるものである。
太宰治の名言
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ。
太宰治の名言
君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。
太宰治の名言
好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。人には、宿命というものがあるんだよ。
太宰治の名言
安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる。
太宰治の名言
人から尊敬されようと思わぬ人たちと遊びたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない。
太宰治の名言
男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。
太宰治の名言
今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。
太宰治の名言
僕は今まで、説教されて、改心したことが、まだいちどもない。説教している人を、偉いなあと思ったことも、まだ一度もない。
太宰治の名言
子供より親が大事、と思いたい。子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ。
太宰治の名言
鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している。
太宰治の名言
あなたはさっきから、乙姫の居所を前方にばかり求めていらっしゃる。ここにあなたの重大なる誤謬が存在していたわけだ。なぜ、あなたは頭上を見ないのです。また、脚下を見ないのです。
太宰治の名言
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。
太宰治の名言
太宰治の本・関連書籍を紹介
ここからは、太宰治のおすすめの本や関連書籍を紹介します。
太宰治の本おすすめ①:斜陽 他一篇

斜陽 他一篇 (岩波文庫 緑 90-3)
『斜陽 他一篇』は、没落貴族の娘・かず子が、新しい価値観を求めて生き方を変えていく姿を描いた太宰治の代表作です。
家の崩壊、母の死、禁じられた恋など過酷な現実に直面しながらも、彼女は“新しい女性”として自立への道を選びます。
もう一篇も人間の弱さと希望を描き、太宰特有の哀しみと美しさが胸に迫る短編集です。
太宰治の本おすすめ②:人間失格/グッド・バイ 他一篇

人間失格 グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)
『人間失格/グッド・バイ 他一篇』は、太宰治の晩年を象徴する代表的作品を収めた一冊です。
『人間失格』では、他者と心を通わせられない男・葉蔵の破滅的な人生を通じ、人間の弱さと孤独が痛切に描かれます。
『グッド・バイ』は未完ながら、滑稽さと哀愁が交錯する軽妙な筆致が魅力の作品です。
もう一篇とあわせ、太宰文学の深い絶望と救いの光が凝縮された内容となっています。
太宰治の本おすすめ③:晩年

晩年 (岩波文庫 緑90-8)
『晩年』は、太宰治のデビュー作であり、初期の感性と葛藤が色濃く刻まれた短編集です。
自己嫌悪、虚無感、他者への渇望といった太宰特有の内面世界が、鋭い文体と寓意的表現で描かれています。
芸術と生の板挟みに揺れる主人公たちの姿を通して、若き太宰が抱えていた精神の闇と創作への情熱が立ち上がる構成になっています。
作品全体からは、後の代表作へつながる萌芽が感じられます。
太宰治の本おすすめ④:虚構の彷徨 / ダス・ゲマイネ

虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ (講談社文庫)
『虚構の彷徨/ダス・ゲマイネ』は、太宰治が戦時下に執筆した、現実と虚構の境界を揺さぶる作品群です。
社会に適応できない主人公が、自身の弱さや欺瞞を見つめながら生を模索する姿が、皮肉とユーモアを織り交ぜて描かれています。
虚構に逃れつつも現実に引き戻される葛藤が、太宰らしい内省的文体で鮮烈に表現されており、人間の普遍的な孤独と不安を浮かび上がらせる一冊となっています。
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