
この記事では、『キルケゴールの名言』を厳選して紹介しています。
キルケゴールの名言には「絶望とは死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである」や「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう」など、心に響く名言が多数あります。
デンマークの思想家で、質的弁証法による精神の飛躍的発展を主張し、実存哲学と弁証法神学に大きな影響を与えた、キルケゴールの名言をご堪能ください。
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目次
キルケゴールはどんな人物?
名前:キルケゴール(Søren Kierkegaard)
誕生:1813年
没年:1855年
国籍:デンマーク
職業:思想家
名言:「絶望とは死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである。」「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。」など
キルケゴールはデンマークの思想家で、合理主義的なヘーゲル的弁証法に反対して、質的弁証法による精神の飛躍的発展を主張しました。
人生の最深の意味を世界と神、現実と理想、信と知との絶対的対立のうちに見て、個的実存を重視し、後の実存哲学と弁証法神学に大きな影響を与えました。
キルケゴールの著作には、「あれか、これか」「不安の概念」「死に至る病」などがあります。
キルケゴールの名言43選【心に響く名言・あれかこれか・死に至る病】
ここからは、キルケゴールの名言を厳選して紹介していきます。
絶望とは死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである。
キルケゴールの名言
人生は、解かれるべき問題ではなく、経験されるべき現実である。
キルケゴールの名言
人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない。
キルケゴールの名言
人生の初期において最大の危険は、リスクを犯さないことにある。
キルケゴールの名言
自らの挫折の中に信仰を持つ者は、自らの勝利を見出す。
キルケゴールの名言
臆病の虫に取り付かれると、その人はよきことを行わなくなる。
キルケゴールの名言
結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。
キルケゴールの名言
しばらく二人で黙っているといい。その沈黙に耐えられる関係かどうか。
キルケゴールの名言
私にとって真理であるような真理を発見することが必要なのだ。しかもその真理は、私がそのために生き、そのために死ねるような真理である。
キルケゴールの名言
めったに使われない思考の自由の代償として、人々は言論の自由を要求する。
キルケゴールの名言
人間は思想を隠すためでなく、思想を持ってないことを隠すために語ることを覚えた。
キルケゴールの名言
人間はなんといっても不合理だ。人間は自分のもっている自由は決して行使しないで、自分のもっていない自由を要求する。彼らは思索の自由を持っているが、表現の自由を要求する。
キルケゴールの名言
苦難の道は永くもあれば、また暗くもある。次第に明るくなるような道は別の道である。
キルケゴールの名言
たまたま私の身に起こることが私を偉大にするのではなく、私の行うことが、私を偉大にする。
キルケゴールの名言
ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに語ることができ、ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる。
キルケゴールの名言
あらゆる人生は反復である。追憶は後方へ向かって反復されるが、本当の反復は前方に向かって反復される。
キルケゴールの名言
裏切り者の中で最も危険な裏切り者は何かといえば、すべての人間が己自身の内部に隠しているところのものである。
キルケゴールの名言
心の純粋さとは、ひとつのものを望むことである。
キルケゴールの名言
忘れるということができない者は、分別のある者にならない。
キルケゴールの名言
愛はすべてを信じ、しかも欺かれない。愛はすべてを望み、しかも決して滅びない。愛は自己の利益を求めない。
キルケゴールの名言
人は何を愛すかという問題に対して人がなし得る唯一の答えは、人は愛されるにふさわしいものを愛す、ということである。
キルケゴールの名言
自分自身を愛することを忘れるな。
キルケゴールの名言
信念は理屈をも超越する。
キルケゴールの名言
孤独とは生命の要求である。
キルケゴールの名言
哲学は踏み出す一歩一歩ごとに皮を一枚ずつ脱ぎ捨てるのだが、愚かな弟子どもは、その皮の中へもぐり込んでゆく。
キルケゴールの名言
皮肉には主観性の資質がある。
キルケゴールの名言
精神の闘いでは、独身者のほうが世帯者よりもずっと危険をおかし得る。
キルケゴールの名言
人間とは精神である。精神とは何であるか。精神とは自己である。自己とは自分自身に関わる一つの関係である。
キルケゴールの名言
すべてか、しからずば無。
キルケゴールの名言
罪とは、存在する代わりに創作し、ただ空虚の中でのみ善と真とを問題にし、実在的にはそれであろうと努力しないことである。
キルケゴールの名言
行動と情熱がなくなると、その世界は妬みに支配される。
キルケゴールの名言
祈りは神を変えず、祈る者を変える。
キルケゴールの名言
私は二つの顔を持つ双面神だ。一面の顔で笑い、他面の顔で泣く。
キルケゴールの名言
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
キルケゴールの名言
だまされる者はだまされない者よりも賢く、だます者はだまさない者よりもよい。
キルケゴールの名言
もしもあなたが私にレッテルをはるなら、それは私の存在を否定することになる。
キルケゴールの名言
汝が汝自身のごとく隣人を愛するとき、汝はまたその隣人を愛するごとく、汝自身をも愛さねばならない。
キルケゴールの名言
女性は実体で、男性は反省である。
キルケゴールの名言
女は、自分の前を通った婦人の眼が自分を注目したか、否かを直感的に悟る術を心得ている。女が身を飾るのは、ほかの女たちを意識しているからである。
キルケゴールの名言
本来お世辞というものは、女の身にぴったりと当てはまる衣装である。
キルケゴールの名言
女というのは泣かせてやらなければならない。泣きぬくと、泣くべきものがなくなって、あとはすぐに忘れてしまうものなのだ。
キルケゴールの名言
その女を手に入れることができない期間だけ、男はその女に熱狂させられる。
キルケゴールの名言
女性の本質は献身であるが、その外形は抵抗である。
キルケゴールの名言
キルケゴールの本・関連書籍を紹介
ここからは、キルケゴールのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
キルケゴールの本おすすめ①:死に至る病

死に至る病 (岩波文庫)
『死に至る病』は、デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールが「絶望」を人間存在の根本問題として論じた著作です。
キルケゴールは、絶望を「自己であることを欲しない」「自己であろうとしない」という自己喪失の在り方と捉え、それが人間を死に至らせる病であると説きました。
そして、この絶望を克服する道は神への信仰にあり、自己を超越者との関係において回復することが必要だと強調します。
本書は、実存主義思想の源流をなす古典的名著です。
キルケゴールの本おすすめ②:不安の概念

不安の概念 (岩波文庫)
『不安の概念』は、キルケゴールが、人間の自由と罪をめぐって「不安」という現象を哲学的に考察した著作です。
キルケゴールは、不安を単なる恐怖ではなく、自由の可能性に直面することで生じる実存的感情と捉えました。
そして原罪の問題を「不安」と結びつけ、人間存在の本質的条件として分析します。
不安は苦悩であると同時に自己深化の契機でもあり、信仰へ導く契機となると説かれます。
この本は、実存主義思想の形成に大きな影響を与えた重要な古典です。
キルケゴールの本おすすめ③:キルケゴール著作集 あれか,これか(第1巻)(第2巻)(第3巻)(第4巻)

キルケゴール著作集〈第1巻〉あれか,これか (1963年)

キルケゴール著作集〈第2巻〉あれか,これか (1965年)

キルケゴール著作集〈第3巻〉あれか,これか (1965年)

キルケゴール著作集〈第4巻〉あれか,これか (1965年)
『キルケゴール著作集 あれか,これか』は、キルケゴールの代表作であり、美的生活と倫理的生活の対立を描いた作品です。
キルケゴールは「誘惑や享楽に流される美的な生」を「絶望に至る道」とし、対して「責任を引き受け、自己を確立する倫理的な生」を選ぶべきだと説きます。
題名の「あれか、これか」は、人間が避けられない根源的選択を象徴し、真の自己実現には信仰に至る飛躍が必要であると示しています。
実存主義思想の原点となる重要な著作です。
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