
この記事では、『モンテーニュの名言』を厳選して紹介しています。
モンテーニュの名言には「結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする」や「世界で最も素晴らしいことは、自立の方法を知ることである」など、心に響く名言が多数あります。
フランスの思想家で、ソクラテス的人生哲学に到達し、後代の知識人に大きな影響を与えた、モンテーニュの名言をご堪能ください。
本記事は広告を含みます。
目次
モンテーニュはどんな人物?
名前:モンテーニュ(Michel de Montaigne)
誕生:1533年
没年:1592年
国籍:フランス
職業:思想家
名言:「結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする」「世界で最も素晴らしいことは、自立の方法を知ることである」など
モンテーニュはフランス思想家で、古今にわたる広い読書体験と鋭利な自己省察に基づいて、人間性に深い洞察を加え、自然に則した生き方を善とするソクラテス的人生哲学に到達しました。
モンテーニュの著作には「エセー」があり、後世の知識人に大きな影響を与えました。
モンテーニュの名言73選【心に響く名言・思想・随想録・結婚・エセー】
ここからは、モンテーニュの名言を厳選して紹介していきます。
結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする。
モンテーニュの名言
美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど、早く紛争を起こして失敗するものはない。結婚には、一定して変ることのないしっかりとした土台と、堅実にして慎重な行動が必要である。沸き立つような歓喜は、何の役にも立たない。
モンテーニュの名言
良い結婚は… 恋愛を同伴し、その性質を帯びることを拒む。むしろそれは、友愛の性質を模倣しようと務める。
モンテーニュの名言
すばらしき結婚は、盲目の妻と、耳の不自由な夫の間で生まれる。
モンテーニュの名言
よい結婚というものが極めて少ないことは、それがいかに貴重で、偉大なものであるかという証拠である。
モンテーニュの名言
夫婦の仲はあまりつづけて一緒にいると、冷めやすいし、くっついてばかりいると、損なわれやすい。知らない女性はどれも愛想がよく見える。
モンテーニュの名言
家中の者に称賛される男は少ない。
モンテーニュの名言
王国を統治するより、家庭を治めるほうが困難である。
モンテーニュの名言
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
モンテーニュの名言
恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろう。第二も同じ、第三もやはりそれだ。
モンテーニュの名言
世界で最も素晴らしいことは、自立の方法を知ることである。
モンテーニュの名言
人生の価値は時間の長さではなく、その使い方で決まる。長生きをしてもむなしい人もいる。
モンテーニュの名言
自分を持っていれば、賢者は何も失わない。
モンテーニュの名言
私は私の意見を述べる。それがよい意見だからではなく、私自身の意見だからだ。
モンテーニュの名言
自分を他人に貸しなさい。しかし自分だけにしか自分を与えてはならない。
モンテーニュの名言
この世で一番大切なことは、どうしたら自分が自分のものになりきれるかを知ることだ。
モンテーニュの名言
他人のために暮らすのはもうたくさんだ。せめてこのわずかな余生を、みずからのために生きようではないか。
モンテーニュの名言
羞恥心はすべての人にまことにふさわしいものである。しかし、それを克服するすべを、そしてそれを決して失わないすべを心得ておかねばならない。
モンテーニュの名言
私は苦労はいとわぬ。辛抱もする。だが、それは自分に気の向いたことをするときだけだ。
モンテーニュの名言
物財の貧困は容易に癒されるが、魂の貧困はけっして癒されない。
モンテーニュの名言
目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない。
モンテーニュの名言
心は正しい目標をなくすと、偽りの目標にはけ口を向けるものだ。
モンテーニュの名言
真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。
モンテーニュの名言
もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。過去を悔まず、未来を恐れもしないから。
モンテーニュの名言
我々の苦悩の中でも最も歓迎できないのは、自分の存在を軽蔑することだ。
モンテーニュの名言
私が他人の言葉を引用するのは、自分をもっとうまく表現するためにすぎない。
モンテーニュの名言
愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。
モンテーニュの名言
賢者は自然の富を熱心に求める。
モンテーニュの名言
自然はやさしい案内者である。賢明で、公正で、しかもやさしい。
モンテーニュの名言
真の友愛においては、私は友を自分の方に引き寄せるよりも、むしろ自分を友に与える。
モンテーニュの名言
私は旅行に出る理由を尋ねる人があると、いつもこう答えるようにしている。「私は、自分が何を避けようとするのかはよくわかるのだが、何を求めているのかはよくわからない」と。
モンテーニュの名言
暗記することは真に知ることではないのです。それだけなら、記憶の中に託されたものを後生大事に守っているだけなのです。
モンテーニュの名言
防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。
モンテーニュの名言
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
モンテーニュの名言
なにごとも逃げてはいけない。敵に対しても、もしも、こちらが逃げれば、ますます激しく攻めてくるものだ。それと同じように、人生のさまざまな苦しみも、私たちが恐れおののいているのをみると、いい気になって、更にいじめてくる。
モンテーニュの名言
食べているうちに食欲は起こるものだ。
モンテーニュの名言
強い心で立ち向かっていく人には、向こうのほうが逃げ出し、降伏するのである。だから、断じて強気でいかねばならない。
モンテーニュの名言
臆病は残酷性の母である。
モンテーニュの名言
孤独な生活の目的とは、もっと悠々と気ままに暮らすというただ一つである。
モンテーニュの名言
子供の教育については、勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。でないと結局、本を背負ったロバを養うことになる。
モンテーニュの名言
一人の人間の評価と価値は、心と意志のなかにある。そこに人間の本当の栄誉が宿るのだ。
モンテーニュの名言
美しい女にはやがて飽きがくるが、善良な女には決して飽きはこない。
モンテーニュの名言
我々人間の意見の最も普遍の性質は多種多様ということである。
モンテーニュの名言
不幸は大半が人生に対する誤った解釈のしるしである。
モンテーニュの名言
善行は、お返しができる程度なら、快く受け取られる。その限度を超えると、感謝どころか増悪が返ってくる。
モンテーニュの名言
人間はその身に降りかかることよりも、それをどう受け止めるかによって傷つくことが多い。
モンテーニュの名言
言うことと、やることは別のものである。
モンテーニュの名言
真の自由とは、自分自身に対してあらゆることをなしうるということである。
モンテーニュの名言
泣くことも一種の快楽である。
モンテーニュの名言
世の中には、勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。
モンテーニュの名言
いつかできることはすべて、今日でもできる。
モンテーニュの名言
恥ずかしいと思わぬことは、恥ずかしがらずに言うべきだ。
モンテーニュの名言
老いは、私達の顔よりも心に多くのシワを刻む。
モンテーニュの名言
もしも人から、なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、「それは彼が彼であったから、私が私であったから」と答える以外には、何とも言いようがないように思う。
モンテーニュの名言
怒りは奇妙な用法を有する武器である。他のすべての武器は、人間がこれを用いるものだが、この武器はわれわれを用いる。
モンテーニュの名言
我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。
モンテーニュの名言
男が女に「いつまでも愛しつづける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在でありつづけるかぎり」という条件がついている。
モンテーニュの名言
法律が信用されているのは、それが公正であるからではなく、それが法であるからである。
モンテーニュの名言
すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい。
モンテーニュの名言
あらかじめ死を考えておくことは、自由を考えることである。
モンテーニュの名言
日ごとに新たなる思想があり、我々の心は天気とともに移り変わる。
モンテーニュの名言
わずか一言でも下手に受け取られると、十年の功績も忘れられてしまう。
モンテーニュの名言
心にもない言葉よりも沈黙のほうが、むしろずっと社交性を損なわない。
モンテーニュの名言
私が最も恐れるものこそ、恐れである。
モンテーニュの名言
自説に固執し、夢中になることは愚鈍さの最も確かな証拠である。
モンテーニュの名言
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。ただその種子を我らに提供するだけである。
モンテーニュの名言
最も知られることのないものこそ、最も固く信じられるものである。
モンテーニュの名言
各人はその考え次第で幸福にもなり、不幸にもなる。他人が見てそう思う人ではなく、自分でそう思う人が幸福なのである。
モンテーニュの名言
私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。
モンテーニュの名言
わたしは何を知っているだろうか?
モンテーニュの名言
世界で一番高い玉座に上っても、やはり自分の尻の上に座っていることに変わりはない。
モンテーニュの名言
値の高さが、肉の味をよくする。
モンテーニュの名言
誰もがその収入を公表はしない。ただ収入によって得たものを見せびらかすだけである。
モンテーニュの名言
モンテーニュの本・関連書籍を紹介
ここからは、モンテーニュのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
モンテーニュの本おすすめ①:エセー

エセー 1 (岩波文庫 赤 509-1)

エセー 2 (岩波文庫 赤 509-2)

エセー 3 (岩波文庫 赤 509-3)

エセー 4 (岩波文庫 赤 509-4)

エセー 5 (岩波文庫 赤 509-5)

エセー 6 (岩波文庫 赤 509-6)
『エセー』は、ミシェル・ド・モンテーニュが16世紀フランスで著した随想集で、人間の生や死、友情、教育、宗教など多様なテーマを自由に考察した作品です。
古典からの引用を交えつつ、自らの体験や観察を率直に語り、人間存在の不確かさや相対性を強調しました。
懐疑的精神と自省を通じて「私は何を知るか?」という問いを探究し、近代的人間観の萌芽を示しました。
本書は人間理解の永遠の古典です。
モンテーニュの本おすすめ②:超訳 モンテーニュ 中庸の教え

超訳 モンテーニュ 中庸の教え
『超訳 モンテーニュ 中庸の教え』は、モンテーニュの代表作『エセー』からエッセンスを抜き出し、現代人にも理解しやすく訳した一冊です。
人生の喜びや悲しみ、成功や失敗を極端に避けず「中庸」を重んじる姿勢を説きます。
自分自身を知り、他者を受け入れ、日常の中で穏やかに生きる知恵を示すことで、不確実な時代を生き抜く指針を与えています。
この本はモンテーニュ哲学を現代生活に活かすための実践的入門書です。
モンテーニュの本おすすめ③:モンテーニュ よく生き、よく死ぬために

モンテーニュ よく生き、よく死ぬために (講談社学術文庫)
『モンテーニュ よく生き、よく死ぬために』は、モンテーニュの『エセー』から「生」と「死」をめぐる思索を中心に編まれた入門的書物です。
死を恐れることなく受け入れる態度や、日常の中に喜びを見出す生き方を説き、人生の有限性を見据えながら「よく生きる」ことこそが「よく死ぬ」ことにつながると示します。
懐疑と自省に基づいた思想は、現代においても生き方の指針となります。
本書は、生と死の智慧を伝える哲学的案内となる一冊です。
そのほかの偉人の名言はこちらをどうぞ。
⇒偉人の名言一覧