
この記事では、『ルソーの名言』を厳選して紹介しています。
ルソーの名言には「人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない」や「教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である」など、心に響く名言が多数あります。
フランスの作家・啓蒙思想家で、フランス革命の先駆をなし、ロマン主義の父と呼ばれた、ルソーの名言をご堪能ください。
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目次
ルソーはどんな人物?
名前:ルソー(Jean-Jacques-Rousseau)
誕生:1712年
没年:1778年
国籍:フランス
職業:作家・啓蒙思想家
名言:「人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない」「教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である」など
ルソーはフランス・ジュネーヴ生まれの作家・啓蒙思想家で、「人間不平等起源論」「社会契約論」などで人間の理想的自然状態に基づく民主主義理論を唱えてフランス革命の先駆をなしました。
また、「新エロイーズ」などで情熱の解放を謳い、ロマン主義の父とも呼ばれました。
ルソーの著作には「エミール」があり、本書の中では自由主義教育論が書かれています。
ルソーの名言72選【心に響く名言・エミール・教育・子供・思想】
ここからは、ルソーの名言を厳選して紹介していきます。
人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない。
ルソーの名言
苦しみを味わうことがない人間は、人間愛から生まれる感動も快い同情の喜びも知ることはあるまい。
ルソーの名言
下劣な人間は、偉大な人物のあることを決して信じない。
ルソーの名言
十歳では菓子に、二十歳では恋人に、三十歳では快楽に、四十歳では野心に、五十歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら、英知のみを追うようになるのだろうか。
ルソーの名言
人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。しかもその間の期間の四分の三は、睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。人生は短い。
ルソーの名言
最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。
ルソーの名言
人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
ルソーの名言
自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。人間としての権利を放棄することである。すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
ルソーの名言
教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である。
ルソーの名言
最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。
ルソーの名言
教育とは自然の性、すなわち天性に従うことでなければならない。国家あるいは社会のためを目標とし、国民や公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
ルソーの名言
自然に還れ。
ルソーの名言
自然は決して我々を欺かない。我々自身を欺くのは常に我々である。
ルソーの名言
子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。
ルソーの名言
子どもに純真な心を持ち続けさせるよい方法は一つしかないと思われる。それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ。
ルソーの名言
自然を見よ。そして自然が教える道をたどっていけ。自然は絶えず子供を鍛える。
ルソーの名言
ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。
ルソーの名言
世界で一番有能な教師よりも、分別のある平凡な父親によってこそ、子供は立派に教育される。
ルソーの名言
子供達が父親に結び付けられているのは、自分達を保存するのに父親を必要とする期間だけである。
ルソーの名言
拒絶に慣れていない子供は、欲しいものが手に入らないということより拒絶されたことを一層辛く考えることになる。
ルソーの名言
エミール、幸福にならなければならない。これはあらゆる感覚を持つ存在の目的なのだ。これは自然が私達に感じさせる基本的な欲求であり、決して私達になくならない唯一つの欲求でもある。
ルソーの名言
ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は十年先に希望をかけている。誰一人として、今日に生きようとする者がいない。
ルソーの名言
人は手に入れているものよりも期待するものを喜ぶ。
ルソーの名言
人は常に幸福を求めるが、常に幸福に気づかない。
ルソーの名言
私たちは無知によって道に迷うことはない。自分が知っていると信じることによって迷うのだ。
ルソーの名言
他人を愛せよ。そうすれば彼らもまた、あなたがたを愛するだろう。彼らの役にたて、そうすれば彼らもあなたがたの役にたつであろう。
ルソーの名言
理性は独りで歩いてくる、偏見は群れで走ってくる。
ルソーの名言
生きるとは呼吸することではない。行動することだ。
ルソーの名言
慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。
ルソーの名言
私たちは、いわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために。
ルソーの名言
勇気がなければ幸福は得られない。戦いなしには美徳はありえない。
ルソーの名言
持っている金は、自由への手段であり、求めている金とは、隷属への手段である。
ルソーの名言
洗練された眼差しは、細やかで鋭敏な感性に他ならない。
ルソーの名言
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
ルソーの名言
過ちを犯すことは恥ずべきことではない。むしろその過ちがわかった後も、その過ちを改めようとしないで、繰り返すのは恥ずかしいことだ。
ルソーの名言
イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民は奴隷となり、無に帰してしまう。
ルソーの名言
私達は何事にも刃向かえる。が、好意にだけは反抗できない。
ルソーの名言
人間をつくるのが理性であるとすれば、人間を導くのは感情である。
ルソーの名言
人間が生きている間、決して消え失せることのない唯一の情欲は自愛である。
ルソーの名言
他人の不幸に同情するのは、自分に無関係だと思えない時だけである。
ルソーの名言
感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。
ルソーの名言
ある人の生き方が非合理だといって反対するのは手前勝手なでしゃばりではあるまいか。なぜなら、そのように言うことは、その人の信念確定の方法が自分のそれとは違う、ということを言っていることにすぎないからだ。
ルソーの名言
気軽に約束しない人は、もっとも誠実に約束を守る。
ルソーの名言
幸福とは、良い資産、良い料理人、良い消化。
ルソーの名言
肉体があまり安楽すると、精神が腐敗してくる。
ルソーの名言
一緒に泣くことほど、人の心を結びつけるものはない。
ルソーの名言
悔恨の情は、得意の折には熟睡し、失意のときには目を覚ますものである。
ルソーの名言
学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経験を受け取ることである。
ルソーの名言
いかなる物でも、自然という造物主の手から出るときは善であり、人間の手に渡って悪となる。
ルソーの名言
方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。
ルソーの名言
わたしは、真理のために受難するということほど偉大で美しいことを知らない。
ルソーの名言
良心は精神の声であり、情熱は肉体の声である。
ルソーの名言
我々は生まれると競技場に入り、死ぬとそこを去る。その競技用の車をいっそううまく操るすべを学んだとて何になろう。いまとなっては、ただどんなふうに退場したらよいかを考えればよいのだ。老人にもまだ勉強することがあるとすれば、ただひとつ、死ぬことを学ぶべきだ。
ルソーの名言
誰であれ赤面すればそれは既に罪である。真の潔白とは一切を恥じぬ事である。
ルソーの名言
人間的自然の根本は、自分自らを愛することである。
ルソーの名言
無知は決して悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬の懸念である。
ルソーの名言
節制と労働こそが、人間にとって最良の医者である。労働は食欲を活発にし、節制が過剰に食におぼれるのを防いでくれる。
ルソーの名言
金持ちでも貧乏人でも強い者でも弱い者でも、遊んで暮らしている市民はみんな詐欺師だ。
ルソーの名言
人民の自由は、国家の強さに比例する。
ルソーの名言
名声は人々のささやきに他ならないが、それはしばしば有害である。
ルソーの名言
政治とは、支配者と民衆の間に結ばれる単純な契約である。
ルソーの名言
政治体というのは、人間の体と同じように、生まれたときから死に始める。つまりそれ自体が、破滅の原因をもっている。
ルソーの名言
果実は万人のものであり、土地はだれのものでもないことを忘れるなら、君たちの身の破滅だぞ!
ルソーの名言
自由なる人々よ、この言葉を忘れるな。我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。
ルソーの名言
良いラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのか考えずに書き始めること。そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
ルソーの名言
優雅は美貌と違ってすり切れない。それには生命があり、たえず新しくなる。したがって三十年の結婚生活の後にも、貞淑な妻に優雅ささえあれば、彼女は結婚の最初の日のように夫に気に入られる。
ルソーの名言
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。これは女性が人類の幸福の為に自然から享けた賜物である。
ルソーの名言
恋する男にとっては、相手がどんな身なりをしていても、そんなことはどうでもいい。相手も彼のことを考えていることがわかればいいのだ。
ルソーの名言
他人の好みにかなう妻より、自分の好みにかなう妻を求めよ。
ルソーの名言
恋と同じで、憎悪も人を信じやすくさせる。
ルソーの名言
人は、実際の恋愛対象よりも、自分で心に描き出した相手の像の方を一層愛する。人がその愛する者を正確にあるがままに見るならば、もはや地上に恋は無くなるだろう。
ルソーの名言
男は知っていることをしゃべり、女は人に喜ばれることをしゃべる。
ルソーの名言
ルソーの本・関連書籍を紹介
ここからは、ルソーのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
ルソーの本おすすめ①:社会契約論

社会契約論 (岩波文庫 青 623-3)
『社会契約論』は、ジャン=ジャック・ルソーが市民社会の正当性を「社会契約」に基づいて論じた政治哲学の古典です。
人間は自然状態から契約により共同体を形成し、個々の自由を保持しつつ「一般意志」に従うことで真の平等と自由を実現すると説きました。
権力の正統性を人民の合意に求め、近代民主主義思想の基盤を築いた重要な著作です。
ルソーの本おすすめ②:人間不平等起原論

人間不平等起原論 (岩波文庫 青 623-2)
『人間不平等起原論』は、ルソーが人間社会における不平等の成立過程を考察した著作です。
自然状態の人間は平等で自立していたが、私有財産の発生により競争・支配・貧富の格差が生まれ、不平等が制度化されたと論じます。
文明の進展が人間性を歪め、自由を失わせたことを批判し、社会の根本的な改革の必要性を示しました。
この本は、社会思想史における転換点を成す重要な作品です。
ルソーの本おすすめ③:エミール

エミール 上 (岩波文庫)

エミール 中 (岩波文庫 青 622-2)

エミール〈下〉 (岩波文庫青 622-3 )
『エミール』は、ルソーが理想的な人間教育を描いた教育思想の古典です。
主人公エミールの成長過程を通じ、自然の発達段階に即した教育を提唱し、自由と自主性を重視しました。
理性や徳を養い、社会と調和しつつ自立した人格を形成することを目指しています。
また女性教育についても論じ、ジェンダー観が現代的批判を呼ぶ一方で、近代教育学に大きな影響を与えました。
ルソーの本おすすめ④:新エロイーズ

新エロイーズ(上) (書物復権)

新エロイーズ(下) (書物復権)
『新エロイーズ』は、ルソーが書簡体小説の形式で描いた恋愛と道徳の物語です。
家庭教師サン=プレーと貴族令嬢ジュリーの身分を越えた恋愛が中心に展開され、情熱と理性、愛と社会的規範との葛藤が描かれます。
最終的にジュリーは義務と家族を選び、道徳的理想を体現する姿が示されました。
この作品は自然や感情を重視する感性を育み、ロマン主義文学の先駆けとなった重要な小説です。
ルソーの本おすすめ⑤:言語起源論 旋律と音楽的模倣について

言語起源論――旋律と音楽的模倣について (岩波文庫)
『言語起源論 旋律と音楽的模倣について』は、ルソーが人間の言語の起源を考察した論考です。
ルソーは、言語は理性的な記号体系としてではなく、感情表現や旋律的な呼びかけから生まれたと主張しました。
言葉は本来、音楽的で情熱的なものであり、社会的生活の中で徐々に理性化・抽象化されたと説きます。
本書は言語・音楽・人間感情の関係を鋭く捉え、近代言語学や美学に先駆的影響を与えた重要な著作です。
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