
この記事では、『サルトルの名言』を厳選して紹介しています。
サルトルの名言には「地獄とは他人のことだ」や「自由とは、自由であるべく、不自由になることである」など、心に響く名言が多数あります。
フランスの哲学者・文学者で、無神論的な実存主義を唱道し、小説や戯曲、論著を世に残した、サルトルの名言をご堪能ください。
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目次
サルトルはどんな人物?
名前:サルトル(Jean-Paul Sartre)
誕生:1905年
没年:1980年
国籍:フランス
職業:哲学者・文学者
名言:「地獄とは他人のことだ」「自由とは、自由であるべく、不自由になることである」など
サルトルはフランスの哲学者・文学者で、現象学を学び、第二次大戦中のレジスタンスを経て、戦後に無神論的な実存主義を唱道しました。
雑誌「現代」を主宰し、アンガージュマンを掲げて共産主義思想に近づき、晩年は連帯の倫理を説きました。
サルトルの著作には、小説「嘔吐」、戯曲「蝿」、論著「存在と無」「弁証法的理性批判(未完)」などがあります。
サルトルの名言39選【心に響く名言・本質・自由・人間は・思想】
ここからは、サルトルの名言を厳選して紹介していきます。
地獄とは他人のことだ。
サルトルの名言
自由とは、自由であるべく、不自由になることである。
サルトルの名言
すべての答えは出ている。どう生きるかということを除いて。
サルトルの名言
人間は自らの行動の中で、自らを定義する。
サルトルの名言
ボートを漕がない人間だけが、ボートを揺らして波風を立てる時間がある。
サルトルの名言
人間は、時には自由であったり時には奴隷であったりすることはできないであろう。人間は常に全面的に自由であるか、あるいは常に全面的に自由でないか、そのいずれかである。
サルトルの名言
いかなる人間でも生きながら神格化されるには値しない。
サルトルの名言
人間は現在もっているものの総和ではなく、彼がまだもっていないもの、これからもちうるものの合計である。
サルトルの名言
人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。
サルトルの名言
人は自由であることを運命づけられている。なぜなら、いったんこの世に投げ込まれると、人は自分の行動のすべてに責任を負わなければならないからだ。
サルトルの名言
人間の運命は人間の手中にある。
サルトルの名言
人間は状況によってつくられる。
サルトルの名言
約束とは言葉ではない。行動なのだ。
サルトルの名言
一人でいるときに孤独を感じるのなら、あなたは悪い仲間と付き合っているということだ。
サルトルの名言
敗戦とは、自分は負けてしまったと思う戦いのことである。
サルトルの名言
金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ。
サルトルの名言
言葉とは、弾丸が装填されたピストルである。
サルトルの名言
人生は絶望の反対側で始まる。
サルトルの名言
人は自らの本質と選択に全責任を負う。
サルトルの名言
もっといい時代はあるかもしれないが、これは我々の時代なのだ。我々はこの革命のただなかに、この生を生きるよりほかはないのである。
サルトルの名言
現代の資本主義社会には生活はない。あるものはただ宿命だけだ。
サルトルの名言
すべての夢想家のように、わたしは幻覚を真実と間違えた。
サルトルの名言
わたしたちは自分の愛する人を評価しない。
サルトルの名言
実在は本質に先立ち、それを規定する。
サルトルの名言
ひとは各々の道を創り出さなくてはいけない。
サルトルの名言
永遠であるという幻想が失われた時、人生は意味を持たなくなる。
サルトルの名言
青春とは実に奇妙なものだ。外を見ると赤く輝いているが、内から見ても何も感じられない。
サルトルの名言
悲しむことはない。いまの状態で何ができるかを考えて、ベストを尽くすことだ。
サルトルの名言
われわれの自由とは、今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
サルトルの名言
一人ひとりの人間が究極の絶対的な自由を持っている。
サルトルの名言
まず第一に理解しなければならないことは、自分が理解していないということである。
サルトルの名言
生きることと書くことを、作家は一つにすべきだ。
サルトルの名言
成功とは品性と知性の証拠であり、また、神聖な保護を受けた証拠である。
サルトルの名言
嘘とは私がつくったものではなく、階級に分かれた社会に生まれたものである。だから、私は生まれながら嘘を相続している。
サルトルの名言
過ぎ去る時間とは失われた時間であり、怠惰と無気力の時間であり、いくたびも誓いを立てても守らない時間であり、しばしば引越しをし、絶えず金の工面に奔走する時間である。
サルトルの名言
批評家とは、他人の思想について思考する人間である。
サルトルの名言
インテリというのは真の革命家ではない。暗殺者になるくらいが関の山だ。
サルトルの名言
チェ・ゲバラは20世紀で最も完璧な人間だ。
サルトルの名言
午後3時という時刻は、何をするにしても遅すぎるか、早すぎるのだ。
サルトルの名言
サルトルの本・関連書籍を紹介
ここからは、サルトルのおすすめの本や関連書籍を紹介します。
サルトルの本おすすめ①:存在と無 現象学的存在論の試み (1) (2) (3)

存在と無: 現象学的存在論の試み (1) (ちくま学芸文庫 サ 11-2)

存在と無: 現象学的存在論の試み (2) (ちくま学芸文庫 サ 11-3)

存在と無: 現象学的存在論の試み (3) (ちくま学芸文庫 サ 11-4)
『存在と無 現象学的存在論の試み』は、フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルによる実存主義の代表的著作で、人間存在の根源的構造を分析した大著です。
サルトルは「即自存在」と「対自存在」を区別し、人間は自由に自己を選びつつも、他者の視線や社会関係に規定される存在であると論じました。
自由と責任、自己欺瞞(悪い信仰)、実存的不安といったテーマを通して、人間の在り方を徹底的に探究します。
本書は、20世紀哲学と実存主義思想を理解するための核心的古典です。
サルトルの本おすすめ②:嘔吐 新訳

嘔吐 新訳
『嘔吐 新訳』は、ジャン=ポール・サルトルの代表的小説で、実存主義文学を象徴する作品です。
歴史研究者ロカンタンは、日常の物や出来事が不条理に感じられ、世界が根拠を持たず「存在そのもの」が押し寄せてくる体験=嘔吐に直面します。
彼は孤独や不安に苛まれながらも、人間が自由に自己を選び、意味を創造する存在であることを悟ります。
本書は、存在の不条理と自由を描き出し、20世紀思想に大きな影響を与えた哲学的小説です。
サルトルの本おすすめ③:イマジネール 想像力の現象学的心理学

イマジネール 想像力の現象学的心理学 (講談社学術文庫 2568)
『イマジネール 想像力の現象学的心理学』は、ジャン=ポール・サルトルが想像力の本質を分析した哲学的著作です。
サルトルは、想像力を感覚的知覚の単なる再生ではなく、人間が対象を意識のうちに「非在」として創出する能動的働きと捉えました。
想像は現実の代替ではなく、自由に意味や可能性を開く契機であり、芸術や意識の根本的機能と結びつきます。
本書は、実存主義思想の基盤をなす想像力論として、後の文学・心理学・芸術論に大きな影響を与えた重要な一冊です。
サルトルの本おすすめ④:実存主義とは何か

実存主義とは何か
『実存主義とは何か』は、ジャン=ポール・サルトルが行った講演を基にまとめられた実存主義の入門書です。
サルトルは「実存は本質に先立つ」という原理を掲げ、人間はあらかじめ決められた本質を持たず、自らの選択と行為によって自己を形づくる自由な存在であると論じます。
その自由は責任と不安を伴いますが、同時に人間の創造性の源泉でもあります。
本書は、実存主義の核心を平易に解説し、20世紀思想を理解するための重要な一冊です。
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